【ロサンゼルス13日=石井一夫】米疾病対策センター(CDC)は13日、炭疽菌の標本検査に携わっていたテキサス州の民間試験場の作業員が、炭疽菌に皮膚感染していることが判明したと発表した。
一連の炭疽菌事件では、これまでに19人が発症し5人が死亡しているが、検査に関連して発症者が出たのは初めて。作業員は抗生物質の投与を受け、快方に向かっているという。
CDCなどによると、新たな発症者が出た試験場は、CDCの依頼を受けて、昨年秋以降の炭疽菌事件で収集された炭疽菌のサンプルを化学処理する仕事を請け負っていた。
炭疽菌感染が判明した作業員は今月4日、首に皮膚障害が起きリンパ腺がはれ始めた。皮膚から採取し培養した菌をCDCが調べた結果、炭疽菌と断定された。(読売新聞)
[3月14日10時43分更新]