[マイアミ 13日 ロイター] 米人権問題専門家によると、米国内で拘束されているアラブ人およびアラブ系米国人の数は、対米同時テロ攻撃から半年たった現在でも、依然として数百人にのぼると見られており、このなかには中東での迫害を逃れてきた亡命希望者や、女性、未成年者なども含まれている。
アラブ・アンチ・ディスクリミネーション・コミッティーのフセイン・イビシュ氏は、「どれだけの人数が拘束されているのかはまったく分からないし、これを把握している人はいない。政府が開示しないからだ」と述べた。
昨年12月には、全米市民自由連合をはじめ15の人権団体が、昨年9月11日以来、逮捕または拘束された個人についての基本的な情報の開示を求める訴訟を起こしたが、実際の審理が開始されるまでには、あと1カ月ほどはかかると思われている。
司法省は、拘束者リストの公開や正確な全体数などの公表を拒否している。同省が2月15日に明らかにした最新の数値によれば、移民法違反の疑いで拘束、あるいはテロ行為との関連性の疑いで捜査されているのは327人。(ロイター)
[3月14日9時22分更新]