(回答先: イスラエルのガザ支配、「不法占領」と国連総長が非難〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 13 日 12:25:58)
【ニューヨーク13日=勝田誠】国連安全保障理事会は12日深夜(日本時間13日午後)、泥沼化するパレスチナ情勢打開のため、パレスチナ、イスラエルの2つの国家が将来共存する構想を肯定し、イスラエル政府とパレスチナ自治政府に対し、「あらゆるテロ、挑発、扇動、破壊行為を含むすべての暴力行為の即時停止」を求めた米国提出の決議案を賛成14、反対ゼロ、棄権1で採択した。
アラブ強硬派のシリアはイスラエルの占領について言及がないとして棄権した。
パレスチナ国家を肯定する表現を明記した国連安保理決議が採択されたのは初めて。米国がパレスチナ問題で自ら安保理決議案を提出したこと自体、極めて異例で、米国が中東和平への積極姿勢を安保理を通じて強調したものとして注目される。
パレスチナで武力衝突が激化した一昨年9月以降、安保理が中東和平を巡る決議を採択にこぎ着けたのは、紛争の平和解決への支持を表明した同10月の決議(米国は棄権)以来初めて。
決議はイスラエルの占領地撤退と引き替えにアラブ諸国がイスラエルを承認するとのサウジアラビアのアブドラ皇太子の和平構想を歓迎するなど、米国と安保理が今後の和平プロセスに一定の方向性を示したものとも言え、パレスチナ情勢の転機となる可能性もある。(読売新聞)
[3月13日20時25分更新]