03/11 01:27 生物兵器対策で先制使用も 米核戦略見直しで米紙 外信62
【ニューヨーク10日共同】十日付の米紙ニューヨーク・タイム
ズは、米政権がまとめた報告書「核体制の見直し」が地下の生物化
学兵器貯蔵庫を破壊するための新戦術核爆弾の開発を提案している
と報じた。
米国は「非核保有国に対しては、核保有国と同盟しない限りは核
兵器を使用しない」との政策を取ってきた。しかし、同紙は生物兵
器破壊のための核爆弾の開発は、核先制不使用の政策の変更につな
がる可能性があるとの見方を示している。
同紙によると、米国防総省は世界で少なくとも七十カ国が地下に
武器貯蔵庫を保有しているとみているが、米軍は地下施設攻撃用と
して一種類の通常爆弾を装備しているだけで、その能力も限られて
いる。
地下施設攻撃用の核爆弾は弾頭を小型にすることで、多量の放射
性物質を排出することなく、イラクなどが保有しているとされる生
物兵器を効果的に破壊できるという。
九日付のロサンゼルス・タイムズ紙は、ブッシュ政権がロシア、
中国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、イラクなど七カ国に対
する核攻撃計画の策定を指示したと報じたが、ニューヨーク・タイ
ムズはその機密文書全文を入手した。
(了) 020311 0127
[2002-03-11-01:27]