03/09 06:03 核研究施設計画を提示 国際機関にミャンマー軍政 外信02
【ウィーン8日共同】ミャンマー軍事政権が原子炉開発を進めて
いるとされる問題で、同軍政が昨年、ロシアの支援で原子力研究施
設を国内に建設する計画を国際原子力機関(IAEA)に提示して
いたことが八日、分かった。外交筋が明らかにした。IAEA当局
者も計画の提示を受けたことを認めた。
ミャンマー外務省は今年一月、軍政が原子炉開発を進めていると
の米政府系ラジオの報道を受け、記者会見で、原子力科学の研究を
平和目的で進めているが「実行可能性調査の段階」と発表していた
。
外交筋によると、IAEAは昨年、小規模な原子炉の提供をロシ
アから受けた上で核研究施設を建設することを計画しているとの報
告を軍政から受けた。しかし建設場所や規模についての問い合わせ
には、詳細は未定でロシア側と協議中との説明だったという。
IAEAは軍政に、設計図など計画が明確になった段階で通知す
ることを求めたという。査察官などは派遣していない。
ミャンマーの原子炉開発をめぐっては、米紙などでイラワジ川沿
いのマグウェ近郊に施設建設を計画、二○○三年にも完成との報道
も出ていた。
(了) 020309 0602
[2002-03-09-06:03]