本日NHK衛星1で放送された各国のニュース番組が報じた「アナコンダ作戦」の戦況をまとめる。
共通しているのは、「米国国防総省がアルカイダ・タリバンは400名以上の死者を出していると発表した」こと、「米国国防総省が掃討作戦は先が長い見通し」、「200名から250名の増派を決定した」というものである。
● シンガポールSTVニュース
アルカイダやタリバンの武装兵力は奇襲攻撃を仕掛けており、攻撃されたと思って探すともういない。
● 米国ABCニュース
誰が撮影したものかわからないが、米軍兵士のインタビュー映像を流した。
その兵士は、「背後の丘に突然部隊が現れて攻撃された。その丘に行けるはずがないのに...」と語っていた。
※ それは、前面だけではなく、背後にも敵がいると言うことです。
● 英国BBCニュース
作戦に参加した兵士の言葉として、「突然石を投げつけられ、罵声を浴びせられたあとに攻撃され、すぐに逃げられた」と語ったと伝えた。
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米国国防総省は、敵の能力と自分たちが置かれた条件を理解できない“無能集団”のようです。
「アナコンダ作戦」という包囲殲滅軍事行動を計画しながら、数多くの突出部(ポケット)をつくってしまい、敵から包囲されていいように攻撃を仕掛けられているという状況が目に浮かびます。
12月上旬の「カンダハル明け渡し」以降、米軍は、誰が敵で誰が味方かわからない状況で戦争を進めているのです。
米軍やCIAの前では「ウェルカム」と味方の顔をしている人が、別の場所では弾を撃ってくる敵になる可能性もあるという話です。
“近代戦”しか訓練されていない欧米正規軍が、敵の土俵の上で地上戦を戦って勝てる相手ではありません。
ロシアのプーチン大統領は、今ごろほくそ笑んでいるでしょうね。
「ソ連軍が弱かったわけではない。高高度空爆だけだったら米軍と同じ戦果をあげたさ。ソ連軍は、米欧連合軍が今行っている地上戦でとんでもない目にあっただけなんだ。アフガニスタンから早く撤退したほうが賢明だぞ。どうしても続けると言うのなら、お好きに」と...