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毎日
3月05日 9:52
人権報告：
宗教団体に対する中国当局の抑圧を批判 米国務省
【ワシントン布施広】米国務省は４日、各国の人権状況を分析した０２年版「人権報告」を公表し、宗教団体に対する中国当局の抑圧を強く批判した。報告書は、中国で非合法化された気功集団「法輪功」のメンバー少なくとも２００人が拘束中に死亡したほか、非公認のキリスト教団体やチベット仏教徒、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒などを例に挙げ、信教の自由や集会の自由などが十分尊重されていないと指摘した。
昨年１０月と先月下旬に訪中したブッシュ大統領は、中国当局に信教の自由の尊重を求め、「テロとの戦争」の名のもとで、少数民族などを迫害しないよう警告していた。
また朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）については、「革命に対する犯罪」として過酷な刑罰が科されていると指摘、日本人拉致疑惑に対する北朝鮮指導部の責任も追及し「２０人もの日本人が誘拐され、北朝鮮国内に拘束されている可能性がある」として、疑惑解明を求めている。
一方、報告書は日本の刑務所について「ほとんどの地域で暖房がなく、収容者たちは最低限の衣服しか与えられない」と指摘。手紙類は厳しくチェックされ、待遇について不平を言うのは難しいとしている。また「人権団体によれば、死刑囚の刑執行は事前に担当弁護士に知らされない」などと司法制度の問題点を指摘している。
［毎日新聞３月５日］ ( 2002-03-05-09:55 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20020305k0000e030008000c.html
日経
＜国際総合＞ 米人権報告、北朝鮮・イラクを非難
【ワシントン＝春原剛】米国務省は４日、世界各国の人権状況に関する年次報告書「2001年の人権報告」を発表した。クレーナー国務次官補は同日の会見で、ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と呼んだ朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）、イラン、イラクのうち、北朝鮮とイラクを「最悪の人権侵害国」と非難。中国についても「数多くの深刻な（人権）侵害を続けている」と懸念を表明した。 報告書は「信教の自由」について、ミャンマー、中国、イラン、イラク、北朝鮮、およびスーダンを「特に懸念すべき国」と断定。特に中国に関しては「政府にとって脅威となるような宗教、政治、社会団体を抑圧している」と指摘、気功集団「法輪功」への中国当局の弾圧行為を非難した。
一方で、2000年版の報告が中国の人権状況は「悪化した」と指摘したのに対し、今回の報告は「劣悪なままである」と表現。ブッシュ大統領の訪中などを踏まえ、米中関係が一時の緊張状態から脱していることもうかがわせた。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20020305CF1I019505.html
コメント：自国内でのアラブ系あるいはイスラム教徒に対する不当逮捕・強制捜査や憎悪犯罪（ヘイトクライム：人種・民族・宗教等の個人的属性を理由とする差別・偏見に基く犯罪）はどう書いてしているのだろう。あるいはグアンタナモ基地におけるアフガン・アルカイダ捕虜とされる人々の取扱いについてはどう書いているのだろう。更に「同盟国」であるイスラエルによるパレスチナ人あるいはパレスチナ系イスラエル国民に対する弾圧や事実上のアパルトヘイト的差別はどう書いているのだろう。興味あるところだ。自国やイスラエルの人権問題を棚上げした「人権報告」など二重基準の極地だ。紙屑程度の価値もない。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。