米軍が1日から開始したアフガニスタン東部パクティア州の州都ガルデス近郊への空爆で、新型の特殊兵器である「サーモバリック(熱圧爆弾)」を初めて使用したことが明らかになった。ロイター通信などが米軍関係者の話として伝えたもので、すでに2発を投下した。熱圧爆弾は起爆すると爆薬が拡散し、高熱の熱風と強い衝撃波を生み出す。洞くつや地下施設に潜む敵は高熱と激しい衝撃にさらされるうえ、内部の酸素が奪われて窒息死する可能性が高いという。
アフガンでのテロ戦争に突入して以来、米軍は洞くつを拠点とするアルカイダに打撃を与えようと、新型の熱圧爆弾の開発に着手、昨年12月下旬に実験に成功した。極めて殺傷力が高いことから、今回の投下でも大勢の死傷者が出たとの見方がある。(ワシントン=秋田浩之)