(回答先: Re: ABC特集番組は国内犯説でレポート 《98年に郵便で炭疽菌を送付する研究を行った研究者が登場》[NHK衛星1本日未明放送] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 09 日 21:00:13)
ニューズウィークの記事が狙うのは、イラク攻撃の口実が見つからない事でいらだちを募らせているアメリカとイギリスに口実を与える事だね。イラクは、2001年のアメリカ炭疽菌事件の報道で、犯人とされていたのだからね。「外国」とは、イラクの事なのだからね。しかし、これは、情報操作としては目新しい物では無い。
しかし、問題の炭疽菌はかなりの高純度で、1グラムに一兆個の胞子を含むという物だった事から、イラク犯人説は否定されている。それだけの高度な生化学技術を持っているのは、イラクでは無いからだ。ニューズウィーク記事は欺瞞情報に過ぎないのだね。
この手の情報操作とは反対に、それだけの高度な科学技術を持っているのは、「外国」では無い。それは、アメリカでしかないのだね。つまり、炭疽菌事件で使われた「兵器」は、「メイド・イン・USA」でしかないという事だね。
事件で使われた炭疽菌の遺伝子解析から、その製造地もほぼ判明しているのだね。国際報道でも取りざたされた事だが、それがアメリカのメリーランド州にあるフォート・デトリック陸軍基地だね。既に、この基地内にある陸軍の伝染病研究所がこの「兵器」の製造元だろうとされている。「外国」が事件の犯人だとは、妄想もはなはだしい記事だね。その手の「リーク」情報は、もはやアメリカでも日本でも通用しないのだがね。
この炭疽菌事件の策源地をめぐって、アメリカでは関係者などが変死する事件も起きているね。よくある話で、「自殺」とされて捜査が封印されている事件があるのだね。その人物が、南アフリカとコネがあり、アメリカ情報機関は南アフリカの細菌兵器研究所やイギリスのポートン・ダウン研究所が研究していた生物兵器を脅し取ったという話も出ている。
この事件は、FBIも捜査を封印し、迷宮入りにする予定だとささやかれているようだね。アメリカ軍、アメリカ情報機関、という政府機関が関与しているのは、ほぼ間違い無い情況だからだね。炭疽菌事件の迷宮入りは、FBIも認めているらしいからね。
そして、アメリカにとってさらに問題なのが、条約違反の問題だろうね。アメリカが、自らが調印した生物兵器禁止の条約に違反して、秘密裏に研究をしていた事になるからだ。アメリカは、ニクソン政権時代に既に、生物兵器を破棄した事になっていたのだからね。
この国際条約を、「民主主義国家」のアメリカが破っていた事は大きな国際、国内問題になるね。アメリカ政府は、そのリスクを犯したくないだろう。炭疽菌事件がアメリカ政府機関であるFBIによって解明されるという事は、期待でき無い話だと言えるね。