(回答先: ドイツ連邦軍 軍内部で生じている亀裂の原因と考えている徴兵制を継続 [ドイツZDFニュース] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 09 日 20:35:40)
☆ちょっと視点が違いますが このような本があります
各国の徴兵制の状況もわかるかと思いますので 参考まで...
【良心的兵役拒否問題について】 (↓この本からの引用です)
「良心的兵役拒否の潮流・日本と世界の非戦の系譜」 稲垣真美著
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/48-4.htm
*世界の良心的兵役拒否 (フランス友和会調べ)
・1965年の時点で (この段階での良心的兵役拒否は あくまで宗教上の信条)
良心的兵役拒否が法律的に認められている(いた?)国
デンマーク 東西ドイツ イギリス オーストラリア
ベルギー カナダ フィンランド フランス イスラエル ノルウェー
ニュージーランド オランダ スウェーデン アメリカ
・代替業務が認められている国
西ドイツ イギリス ベルギー カナダ デンマーク フランス
ノルウェー オランダ ポルトガル アメリカ
*世界各国の良心的兵役拒否状況
・ドイツ
1991年までに 15万人が良心的兵役拒否して
代替の奉仕活動を選んでいる
これは兵役義務にある者の4割ほどにあたる(国防省発表)
奉仕活動の内容
老人介護 救急車の運転 平和教育の実践 精神病院の看護
・イタリア
2000年3月現在で 良心的兵役拒否する徴兵義務者には
福祉・教育などの代替的市民サービスのつく事が認められ
徴兵対象車の3分の1に及んでいる
その半数以上が福祉の分野で働き 期間は兵役と同じ10ヵ月間
給与も同等のものが支払われる
さらに2000年10月に
2006年までに徴兵制を凍結することが決まった
市民サービスについての新しい法律も 2001年2月に下院で可決
・フランス
良心的兵役拒否者は 非軍事組織に編入
ただしその期間は 軍務期間の2倍に相当
・ラテンアメリカ
コロンビアでは18才になると徴兵が行われ
高校以上の教育を受けたもの1年 それ以外は18ヵ月〜24ヵ月服務
150$から1万$までの税金を払えば徴集は免除
しかし 貧困層は支払い能力がないので軍隊に行かざるを得ない
公然と良心的兵役拒否を主張すると投獄されるし 大学に進学する事も
公共機関に就職する事もできない
1990年代に パラグアイ ブラジルで代替服務法案ができた
1993年から中南米の良心的兵役拒否運動の諸団体のネットワークが生まれ
1〜2年ごとに会議をもつことができるようになった
・韓国
2001年5月 宗教的理由で兵役拒否した18人に対して 懲役3年の判決
・ロシア
2001年1月 良心的兵役拒否宣言をした青年が 自由剥奪2年の有罪
ロシアの憲法では良心的兵役拒否を認めているが
実施に必要な法律がないため
正当な理由がなく兵役拒否した場合と同罪に問われてしまうが
エリツィン前大統領時代には 肥大化した軍の要員削減に熱心だったので
実際に有罪になる例はまれだった
プ−チン大統領になり 軍事政策に変化がみられ
前大統領の段階的に徴兵を廃止して志願兵制に移行するという決定を
事実上白紙に戻してしまった (2001年1月の判決はその反映)
……ドイツとイタリアの代替義務の公認は もっとも進んでいる例であるが
そこではもはや「良心的兵役拒否」を越え 市民活動が主体となっている
良心的兵役拒否者に 「兵役についている限り世界は変わらない
軍備に金を使い過ぎる世界のあり方を 良心的兵役拒否によって
ささやかながら変える」 という明確な意識が生まれている………
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(補足)
現在 韓国の兵役拒否の裁判では「保釈」許可が定着しているようです
「兵役法がソウル地方院により≪違憲 審判≫に付されたのが1月29日
その場で「被告」を保釈許可」
「2月22日 光州地方法院1名保釈」
「2月28日ソウル地方法院 2人に対して保釈許可決定」など..
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