現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 田野瀬議員(自民):秘書給与二百数十万円受け取る 党調査は問題なし【毎日】 投稿者 転載バカボン 日時 2002 年 11 月 15 日 09:47:12)
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20021115k0000e040087000c.html
11月15日 16:04
田野瀬議員:事情聞くだけ 矛盾続出にも問題なし 自民党調査
自民党の田野瀬良太郎衆院議員(奈良4区)による秘書給与の不正受給疑惑に関して、自民党が発表した調査結果は、多くの疑問点や矛盾点を残したものとなった。調査方法も、田野瀬議員と元政策秘書(72)らから事情を聴いただけで、提示を受けたとされる書類なども十分とは言い難い。疑惑の主な根拠となる「勤務実態」「資金提供」「資金の処理」について、調査結果を検証した。 【政治とカネ取材班】
■勤務実態■
複数の関係者が「元秘書は96年9月の衆院解散で辞職した」と証言している。田野瀬議員も地元事務所に辞職を伝えていた。実際、元秘書は96年10月の総選挙で何もせず、選挙後は事務所にほとんど来ていない。業務は後任の秘書に引き継がれていたという。
田野瀬議員は党の調査に、「元秘書は体調を崩したが、慰留した。勤務実態はあった」と説明している。しかし、元秘書は疑惑発覚前の毎日新聞の取材に、「辞職が決まって選挙では何もしていない。後任が政策秘書の資格を持っていなかったため、『引き続きやりましょうか』と言ったら、田野瀬議員が了解した」と、異なる経緯を説明した。「仕事は後任の秘書のアドバイス。週3日だが、トータルで週1日と言われれば、そうかもしれない」と、勤務実態がなかったことも事実上認めている。
■資金提供■
田野瀬議員は、秘書給与が元秘書の口座に振り込まれた点を、疑惑否定の根拠に挙げたが、問題は、元秘書が、振り込まれた給与から毎月37万円を田野瀬議員に“還流”していたという点にある。田野瀬議員は、元秘書からの資金提供を認めたが、どの時期にいくら提供されたか、「記憶にない」としている。
元秘書の手取りは、毎月約50万円だったとみられる。そのうち37万円が田野瀬議員に毎月渡っていれば、給与の大半が還流したことになり、勤務実態を考えると、既に疑惑は濃厚だ。
37万円の還流について、元秘書は疑惑発覚前、毎日新聞の取材に、「ノーコメント。相手のあることなので、軽々しく言えない」となどと明確に否定しなかった。
■資金の処理■
元秘書からの資金提供を認めた田野瀬議員は、その処理について、資金管理団体への150万円の寄付、複数のパーティー券購入などを挙げており、「いずれも政治資金規正法に沿って適正な処理がされている」としている。
このうち、150万円については、資金管理団体の97年分の収支報告書に、2月23日付で元秘書の寄付の記載がある。しかし、パーティー券購入や政治団体の会費は、いずれも報告書への氏名等の記載対象にならない小口のものばかり。
そもそも毎月37万円の資金提供があった場合、記載がある150万円を除く数百万円を、小口の寄付などに振り分けること自体が不自然だ。「還流」をごまかすための言い訳ととられても、仕方がない。
[毎日新聞11月15日] ( 2002-11-15-16:05 )