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(回答先: 中2男子、兄刺し殺す=素行注意され憤慨−沖縄(時事通信) 投稿者 inu 日時 2002 年 10 月 18 日 21:39:54)
本島南部の民家で高校3年生の兄(17)が中学2年生の弟(14)に腹部を刺された事件で、糸満署は
18日午前零時40分、殺人未遂の疑いで、この弟を逮捕した。兄は病院に搬送され、緊急手術を受けて
いたが、同午前1時52分、死亡が確認された。死因は出血多量による失血死とみられる。同署は弟の容
疑を殺人に切り替え、19日にも送検する方針。
調べでは、弟は17日午後9時39分ごろ、本島南部の自宅で普段の素行を兄に注意されたことに腹を立
て、家にあった刃渡り9.5センチメートルの果物ナイフで兄の腹部を突き刺した疑い。家にいた母親が110番
通報した。弟は日ごろから兄や父親に素行を注意されていた。
犯行後、弟は自宅から自転車で逃走し、友人と行動をともにしていたが、友人が携帯電話で110番通
報し、自宅から約2キロ離れた路上で県警機動捜査隊が身柄を確保した。同署が詳しい動機について調
べている。
亡くなった兄が通う高校では、18日朝の全校集会で校長が事件について報告。全員で黙とうをささげた
後、所属する部活の顧問がこの兄の活躍を紹介した。生徒たちは涙を流し、友人の死を悼んでいたとい
う。
校長は「けさのニュースを見てまさかうちの生徒ではないと思っていたが、教育庁から報告がきてあぜんとし
て言葉がなかった。短所を注意されたらキレる子どもがいるが、時間はかかっても心まで届く指導が教員に
も必要だと感じた」と沈痛な表情で語った。
親類集まり自宅悲しみに
兄弟が住む本島南部の自宅には18日午前、親類など多くの人が集まっていた。室内では親類同士が
慰め合う姿も見られ、悲しみに包まれた中で白と黒の幕が張られるなど、死亡した兄の葬儀の準備が始め
られた。
PTA活動を通して兄弟を知っているという男性は「兄の方は高校で頑張っていると聞いていただけに残念
だ」と重い口調で話していた。近くに住む女性は「近くでこんな事件が起こるとは信じられない」と驚いてい
た。
学校休みがち/校長、「両親と相談していた」
逮捕された弟が通う本島南部の中学校では18日午前8時15分から全校生徒で集会を開き、1時間目を道徳の時間に当てて命の大切さ
について考えた。同校校長によると、この少年は日ごろから学校を休みがちで、PTAの夜間巡回では深夜はいかいなどの指導を受けることもあ
ったという。
同校長は「服装の乱れや不良行為などがあり、教師の注意を聞かない、短気な、いわゆる“キレる”傾向があったと聞いている。両親と相談
もしていたのだが、まさかこのような事件が起こるなんて残念だ」と落胆した。
午前2時すぎまで、治療を受ける兄を病院で見守っていたという同校長は目を赤くし、「兄もこの中学校の卒業生で、部活の主将を務め、
責任感のある積極的な生徒だったようで、教師、生徒とも衝撃が大きい。生徒たちには、命をどう大事にするのか、ひとごとにしないで考えるよ
うに伝えていく」と話した。(琉球新報)
[10月18日16時52分更新]