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<三重県議会>居眠り議員の放映はダメ 事務局が指示
三重県議会の代表質問(年2日間)と一般質問(年13日間)の様子を生中継している三重テレビ放送(津市)
に対し、県議会事務局が「目を閉じている県議は映さないように」と、居眠り議員を放映しないよう指示している
ことが分かった。生中継は、県議会が唯一のスポンサーとして年約4763万円を三重テレビに支払っている。上
野一人議長は「そんな指示が出ているとは知らなかった。ありのままの姿を県民に見てもらうべきだ」と話してお
り、指示を撤回させる方針だ。
県議会中継は「開かれた議会を目指す」との触れこみで昨年度にスタートした。
県議会事務局によると今春、議事課長が三重テレビの中継担当者との打ち合わせの際、「目を閉じている県議を
映すのは、控えるように」と指示した。議事課長は「目を閉じて答弁を聞いている県議もおり、テレビで映される
と眠っているのではないか、と県民に誤解されるといけないと考えた」と説明している。
上野議長は「県議側からは一切、事務局に指示していない。気を回し過ぎたのだろう」と話し、「寝ていたり、
答弁中に退席する議員は、どんどん映してもらって結構だ。県民にありのままの姿を見てもらうことで、緊張感の
ある議会になれる」と事務局側の対応を批判している。
三重テレビの伊藤武生・報道制作管理担当部長は「指示については正式には聞いていない。居眠りを映さないと
いうのは、制作の条件に入っていない。議会の質疑応答を伝えるのが中継の本意であり現場は居眠りを映す、映さ
ないということは意識していない」と話している。 【荒川基従】(毎日新聞)