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「民業圧迫」気象庁HPの 怪
気象庁が八月から天気予報や観測データを公開し始めたインターネットのホームページ(HP)製作で、一般競争入
札で三社の競争の末、業界大手の民間気象会社が約七十二万円で落札していたことが分かった。気象会社の業界団体は
同庁HPでの予報やデータの公開に「民業圧迫」と反発していたが、その中心的業者がHP製作を超安値で受注してい
た不透明な構図が浮かび上がった。
入札は今年五月に実施され、ウェザーニューズ(千葉市)が約七十二万円で落札。日本気象協会(東京都豊島区)が
一千万円超、CRCソリューションズ(江東区)が一千万円弱でそれぞれ入札したとみられる。
予定価格を気象庁は明かさないが、入札を事前に官報に公告した。官報公告は予定価格が一千四百万円超の場合に義
務付けられる。同庁入札担当者は「入札に問題はない。技術審査もした。超安値と言われてもその会社の戦略までは関
知しない」と話している。
落札できなかった社は「うちが適正価格」と主張。入札に参加しなかった同業他社は「人件費や、気象庁の求める仕
様に合わせたり、セキュリティーにもコストはかかる。七十二万円はありえない金額」と驚く。
民間気象会社は気象庁のデータを有料で入手、自社HPに天気予報などを掲載し、アクセス数を稼いで顧客獲得に努
めている。三十五社でつくる気象振興協議会は「国が参入するのは民業圧迫だ」と反発。落札したウェザーニューズの
石橋博良社長は同協議会第一部会長を務めている。
石橋社長は落札額について「既に自社HPで実績がある。常識的価格で採算も取れる。他社が高すぎる」と反論。
「インターネットの気象情報サービスに各社が先行投資してきたところに気象庁が入ってきた。業界の長期的利益のた
めに主張することと、短期的利益で受注することは矛盾しない」と説明する。
気象庁と協議会との話し合いは八月初めまで続き、同庁は一日の公開を一週間延期。HPのトップに民間HPへ飛ぶ
ボタンを設けることで合意し、八日から公開した。
http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/index.html