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滋賀県彦根市本庄町の市稲枝地区公民館に「サリンをまく」などと書いた脅迫状が届き、二十五日に地元で開かれる予定だった「稲枝地区市民運動会」が中止になったことが、二十四日分かった。届け出を受けた彦根署は、悪質ないたずらか脅迫の疑いもあるとみて調べている。同署や市教委、関係者によると、脅迫状は七月二十六日、公民館に封書で郵送されてきた。「稲枝地区中央公民館」のあて名で、市内郵便局の消印が押してあり、なかに「八月二十五日午前十時ごろ、残っているサリンをまく」「六人で行く」などと書いた文書が同封されていた。行事などを特定する表現はなかったという。
公民館を管理する市教委が調査したところ、二十五日に公民館行事はなく、公民館と道路を挟んだ稲枝中学で稲枝地区市民運動会が予定されていた。このため「運動会の可能性がある」として、彦根署に届けるとともに、主催者の稲枝地区連合自治会に連絡した。
運動会は今年で四十二回目で、三十七自治会から約四千人が参加を予定し、地域の体育行事としては市内最大規模の伝統行事。
同連合自治会は役員の協議で、文書の内容に現実味が薄いことや誤字が見られることから、彦根署と相談したうえ、私服警官による会場警備などで、いったんは予定通りの開催を確認した。
しかし、同中学の陸上部員ら多数の生徒が例年、同運動会に参加しているため、市教委は「生徒の安全が保証されない以上、参加させられない」と同連合自治会に伝えた。
これを受けて同連合自治会は二十二日夜、自治会長会議を開いた。参加した自治会長の一部から「中学生らの参加が見込めないと、実施は困難」などの意見が出て、最終的に開催を断念した。
▽ひきょうな行為だ
吉田新次・稲枝地区連合自治会長の話 自治会のなかには脅迫状を公開した上で、堂々と運動会をやろうという意見もあったが、断念せざるを得なかった。ひきょうな行為であり、来年はぜひ開きたい。
(京都新聞)
[8月25日2時6分更新]