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(回答先: 北朝鮮発行の証明書急増 ロシア船、密輸に悪用か 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 8 月 22 日 18:12:40)
<朝日>替)偽造?北朝鮮証明書でロシア船入港続々 密漁ガニ問題
NAA 7489 : 2002/08/24 土曜日 10:29
ロシア船の密漁ガニが日本に大量輸入されている問題で、朝鮮民
主主義人民共和国(北朝鮮)政府発行とされるPC(ポートクリア
ランス=出港証明書)で日本に入港するロシア船が激増しているこ
とが、水産庁の調べで分かった。北朝鮮PCの大半は不正入手か偽
造されたものとみられ、密漁船の排除を目指して日ロ両政府が6月
に始めた「事前通告制」を骨抜きにしかねなくなっている。
水産庁によると国内の港に入ったロシア船は4月230隻、5月
399隻で、大半はロシア政府発行の貨物税関申告書を証明書類と
して持参、北朝鮮PCでの入港は、4月に6隻、5月も10隻だけ
だった。
しかし、事前通告制の運用が始まると北朝鮮PCでの入港が急増
。6月の353隻中24隻(6.8%)から、7月は323隻中5
7隻(17.6%)に、8月は19日現在、144隻中127隻(
88.2%)に上った。
同庁は4月以降、北海道などの港でロシア船の入港規制を強化。
事前通告制は、ロシア船が日本国内の港に寄港する場合、ロシア側
が日本側に、積み荷の内容が確認済みであることを示す「貨物税関
申告書」を発行した船名などをあらかじめ知らせる制度。申告書を
偽造しても、通告されていないと入国できず、水産庁は「密漁を根
絶できる」としていた。
しかし、日ロ間に限ったことで、北朝鮮など第三国から出港した
場合は適用されない。このため一回、北朝鮮に立ち寄ったこととし
た場合、日本に来ると適用外となる。業界関係者によると、北朝鮮
は日本と国交がないことからPCの偽造の確認がしにくく、韓国な
どで北朝鮮PCが売買されているという情報もある。同庁は「北朝
鮮PCが事前通告制の抜け道となっている」と見ている。
ロシア政府関係筋は「北朝鮮PCの99%は偽造」としており、
今後、北朝鮮国内のロシア政府機関を通じ、北朝鮮PCの真偽を確
認したうえで、日本側に情報を提供して対応を求める方針だ。
水産庁側も「取り扱いを検討したい」としており、北朝鮮など第
三国PCでの入港を求めるロシア船については、PCの真偽が確認
できるまで、入港を拒むなどの対抗策を取る公算が高い。
ロシアからの輸入カニ類は国内全供給量の約50%。水産庁によ
ると、00年にロシア側のカニ類の対日輸出は1万7000トンな
のに対し、日本側の輸入記録は8万6000トンだった。地元の調
査では最近も輸入量が輸出を大きく上回る「入超」状態が続き、日
ロ両国はこの差が密漁とみて事前通告制度導入などの対策を打って
きた。
◇
<ロシア船の密漁ガニ問題> 旧ソ連崩壊後、ロシア海域でロシ
ア船による密漁が横行。ロシア政府発行という出港証明書の多くが
偽造だったため、水産庁は4月から貨物税関申告書に限って入港を
認める方針に変更した。しかし同申告書も9割以上が偽造とされ、
日ロ両政府は6月からロシア船が日本国内に寄港するときには日本
側に事前通告する「事前通告制」の導入で合意、運用が始まってい
る。
一連の規制でカニの水揚げは減り、北海道の市場では価格が今年
4月以降、1〜2割高騰。観光への打撃も心配されるほどで、北海
道などの輸入、加工業者は「死活問題だ」などとしている