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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020813k0000e040052000c.html
8月13日 15:01
宗男議員:緊縮予算よそに「我田引業」 地元優遇、敵地激減
衆院議員、鈴木宗男容疑者(54)が、北海道開発庁長官在任中の98年度当初予算で北海道開発事業費全体が減る中、地元の釧路開発建設部(開建)を優遇するよう指示していたことが分かった。道内11開建のうち、9開建が前年度より予算を減らす中、釧路開建は15億円増やした。一方、公共事業に批判的だった鳩山由紀夫・民主党代表の地元、室蘭開建の予算は大幅に減らしていた。鈴木議員は「公共事業に反対する議員の地元に、なんで予算をやらなきゃいけないんだ」などと発言していたという。
98年度は緊縮予算が組まれ、北海道開発事業も11開建が扱う事業の当初予算は前年
度の6328億円から6.4%減の5923億円に抑えられた。9開建が予算を減らしたが、留萌開建が1.7%(5億円)増で、釧路開建は3.4%(15億円)も増やした。93年度以降、釧路開建は11開建中9番目の予算額だったが、この年、小樽開建を抜いて8位となった。
複数の北海道開発局幹部は「鈴木さんから、地元の釧路に手厚くするよう再三、指示があった」と証言する。当時の釧路開建幹部は「他の開建を中心に仕事をしている業者からは『不公平だ』『釧路がうらやましい』と言われた」と話す。
一方、室蘭開建は前年度比22.3%減の547億円で、11開建中3位から7位に転落した。「鈴木氏は『公共事業に反対する野党議員の地元に手厚くする必要はない』と言っていた」と、当時の開発局幹部は話す。室蘭地区が地盤の鳩山代表は当時、長崎県の諌早湾干拓事業を「公共事業の無駄遣い」と批判。97年5月には民主党が「公共事業コントロール法案」を国会に提出していた。
室蘭開建の事業では85年に着工した室蘭港の白鳥大橋建設事業が97年度でほぼ終
了したが、ある開発局幹部は「白鳥大橋が一段落したとはいえ、あれだけ大幅に室蘭だけ
減らすのは意図的と言われても仕方ない」と語る。
一方で、「港湾や道路など開建の事業は、長期計画に基づくもの。長官になってすぐにいじれるものではない。たまたま釧路が伸び、室蘭が減る時期に長官になっただけだ。鈴木さんもそれを承知で、自らの影響力を誇示するため、『自分がやった』と宣伝していた」と分析する元開発局幹部もいる。
【98年度の開建別当初予算】=( )内は97年度予算と順位。単位・億円、増減は%
(1)札 幌844((1)900)▼6.2
(2)旭 川724((2)781)▼7.3
(3)石狩川618((4)640)▼3.4
(4)函 館612((5)639)▼4.2
(5)網 走574((6)617)▼7.0
(6)帯 広570((7)588)▼3.1
(7)室 蘭547((3)704)▼22.3
(8)釧 路453((9)438)△3.4
(9)小 樽436((8)467)▼6.6
(10)留 萌306((10)301)△1.7
(11)稚 内239((11)253)▼5.5
[毎日新聞8月13日] ( 2002-08-13-15:01 )
参考:
日本国憲法 第十五条第二項 すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。