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世界各地で続発の地震に関連性なし 専門家見解
2002.11.05
Web posted at: 15:17 JST
- REUTERS
ノルウェー・オスロ(ロイター) イタリアや日本、アラスカなど、世界各地でこのところ頻発している地震は、互いに関連するものではなさそうだ。イタリアやドイツの研究者が4日、見解を発表した。
世界各地では先週、大規模な地震4件で少なくとも約50人が死亡した。イタリア中南部では先月31日、マグニチュード(M)5.4の地震で幼稚園校舎が崩落し、園児ら29人が死亡。2日にはパキスタンでM5.6の地震が起こり、少なくとも17人が死亡、2000人が避難した。インドネシアのスマトラ島付近でも同日、M7.5─7.9の地震が発生し、2人が死亡、5300人が家を失った。さらに3日には日本の東北でM6.1、アラスカではM7.9の地震が起きている。
規模の大きい地震が数日間に集中して起きたことについて、各国の研究者は「これらの地震に直接的な関連はない」と一致した見解を示している。
イタリア国立地球物理火山研究所のエンゾ・ボスキ所長は「地球は元々地震が多く、これらの地震が関連して、どれかが原因となって次の地震を引き起こしたわけではない」としている。
またドイツ・ハノーバーにある地震データ分析センターの物理学者シュリッテンハルト氏は、「偶然の可能性が高い。地震はしょっちゅう起きているものだ」と話地得る。
地震学者らによれば、M5.0─5.9程度の地震は地球上で、1日に2─3回、年間にして約1000回起きているという。