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【ベルリン16日共同】
中東欧諸国で続いている洪水について、ドイツの環境政党「90年連合・緑の党」などは地球温暖化の影響だと指摘しているが、気象当局者ら専門家は懐疑的な見方をしている。
ドイツのトリッティン環境相(緑の党)は14日の記者会見で「こうした洪水はこれまで夏には起きなかった」と述べ、温暖化対策の必要性を訴えた。欧州の各河川は春先の雪解け時に増水するのが通常のパターンとの認識が発言の背景にある。
ドイツ気象庁によると、今回の洪水の原因となったのは地中海から北上した発達した低気圧で、エルベ川やドナウ川の上流に24時間で最高400ミリの集中豪雨を降らせた。
英国気象庁によると、夏の欧州では通常、中部から南部にかけて高気圧が優勢、北部では低気圧が優勢となるが、今年は高気圧の勢力が弱かったため、低気圧が発達したという。
温暖化が進行した場合に欧州が被る影響について、英国気象庁はコンピューターの解析結果から冬に降水量が増加し、夏は乾燥すると予測しており、同庁は「気候変動が今回の洪水の原因だとは思えない」との見解を発表した。