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【ワシントン30日共同】米国や日本で広く使われ、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)とされている除草剤のアトラジンによって、雄のカエルに雌の生殖組織ができる「雌化」が、米国各地で起こっていることを、米カリフォルニア大のグループが確認、31日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
グループのタイロン・ヘイズ準教授は「アトラジンの影響は非常に大きく、毎年大量に使われるアトラジンが、各地で進んでいるカエルなどの両生類の減少の一因である可能性が高い」と指摘している。
グループは昨年夏、トウモロコシ畑などで大量のアトラジンが使われているワイオミング州など8カ所でカエルを調べた。
最高で92%の雄のカエルに、精巣の発達の遅れや、精巣内に卵子の基になる細胞が形成されるなどの雌化が確認され、いずれの場所からも比較的高濃度のアトラジンが検出された。
アトラジンを含む水の中でオタマジャクシを育てる実験で、環境中の濃度より低い0.1ppb(1ppbは10億分の1)というごく低濃度で、29%のカエルに、自然界と同じ雌化が起こることも分かった。
アトラジンは、環境ホルモンの一種とされ、ラットの男性ホルモンの代謝を阻害するなどの実験結果が報告されている。
ZAKZAK 2002/10/31
http://www.zakzak.co.jp/top/top1031_3_23.html