現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
今年7月に発売されたばかりの肺がん治療薬「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)を投与された末期がん患者13人が、副作用による急性肺障害などで死亡していたことがわかり、厚生労働省は15日午前、輸入販売元の「アストラゼネカ」(本社・大阪)に対し、緊急安全性情報を医療機関に配布するようよう指示した。英国で開発されたゲフィチニブは、既存の抗がん剤が効かない肺がん患者にも効果があるとして注目され、同省が世界に先駆けて輸入を承認していた。同剤の添付文書には、「重大な副作用」として間質性肺炎が記載されているが、同省では改めて医療機関や患者に細心の注意を払うよう呼びかけている。
同剤は、がん細胞に多く現れる特定のたんぱく質を狙い撃ちするという、これまで の抗がん剤とは異なる効き目があり、治験段階では、既存の抗がん剤が効かない肺がん患者のうち、2割でがんが縮小する効果があったとされる。また、錠剤のため患者の負担が少なく、既存の抗がん剤に特有な白血球減少などの副作用も少ないとされて
いた。
今年1月25日に承認申請が出され、7月5日に承認された。通常の審査期間が1年以上かかるのに比べると、「スピード承認」だった。同月16日の販売開始以来、3か月間で約7000人に投与されている。添付文書に記載された副作用については、患者に説明の上で、投与することになっている。
(10月15日13:39)
http://www.yomiuri.co.jp/00/20021015i503.htm