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(回答先: 西ナイルウイルス死亡者、また増え98人に 米国[CNN] 投稿者 柘植行人 日時 2002 年 9 月 25 日 17:22:53)
【ワシントン斗ケ沢秀俊】米国で猛威を振るっている西ナイルウイルスの感染者が24日、2000人を突破した。同ウイルスの感染で起こる西ナイル病による死者は100人を超える見通しで、同ウイルスでは史上最大の流行となった。米疾病対策センター(CDC)は類似のウイルスによって発生する黄熱病のワクチンを応用した西ナイル病ワクチンの開発に乗り出した。
CDCによると、同ウイルス感染者は24日までに、32州と首都ワシントンで計2072人、死者は98人に達した。イリノイ州の感染者500人、死者27人、ミシガン州の感染者268人、死者11人など、中西部での被害が目立っている。
同ウイルスは日本脳炎ウイルスに近縁のフラビウイルス科のウイルス。人間や鳥類、家畜が蚊を媒介に感染する。1937年にウガンダで初めて感染例が見つかり、アフリカや欧州南部で時折、流行していた。米国では99年にニューヨーク市など東海岸で流行し、今年は中西部や南部に一気に広がった。
CDCは各州政府と協力し、2900万ドル(約36億円)をかけて蚊の駆除や鳥の感染検査などを進めてきた。しかし、蚊が発生する水たまりへの殺虫剤散布など対策は限られている。
CDCのガーバーディング所長は24日に開かれた連邦上院議会の公聴会で「感染した鳥の渡りによって南部に広がった。来年は西海岸にも拡大することが懸念される」と証言した。すでにカナダやメキシコでもウイルスが確認されており、北米から中米の一帯に広がりつつある。
感染者の急増に対応するため、CDCは黄熱病ワクチンの一部を改変した新しいワクチンの開発に取り組んでいる。近く安全性を確かめる試験が開始される見通しだ。( 2002-09-25-14:28 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20020925k0000e030064000c.html