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畜産ふん尿対策が奏功?肝属川の水質改善
−01年九州内1級河川水質ランキング18位に
BOD(生物化学的酸素要求量)平均値で見た九州内25の1級河川の2001年水質ランキングで、肝属川が前年の24位から18位に順位を上げた。調査四地点のBOD平均値は1リットル当たり1.7ミリグラム(前年2.2ミリグラム)で、1980年以降、初めて2.0ミリグラム未満となった。
鹿屋市で24日開かれた肝属川水系水質汚濁防止連絡協議会委員会で国土交通省大隅工事事務所が明らかにした。肝属川のランクアップについて同事務所は、「畜産環境センターの稼働や素掘り解消など、鹿屋市が取り組んでいる畜産ふん尿対策が功を奏しているとみられる。ただし、ランキングは他の河川の水質低下による変動もあるので、まだまだ水質改善の努力は必要」と説明した。
同川では、人の健康の保護に関する環境基準健康項目25項目のうち鉛、ヒ素、ホウ素、硝酸性および亜硝酸性窒素の4物質が検出されたが、いずれも環境基準値以下だった。俣瀬調査地点で実施した環境ホルモン調査では9対象物質のうち、人畜由来の女性ホルモンであるエストロンなど3物質を検出した。
鹿児島県関係では串良川がBOD平均値1リットル当たり1.3ミリグラム(同1.5ミリグラム)で、14位から11位にアップ。川内川は前年と同じ1リットル当たり0.7ミリグラムだったが、ランキングは5位から3位に上がった。九州内の水質ランキング1位は大分県の大野川(同0.6ミリグラム)。最下位は福岡県の遠賀川(同2.9ミリグラム)だった。