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松くい虫電流で駆除/元県会議員の嘉陽さん
【沖縄】松くい虫による被害が広がる中、沖縄市古謝の元県議会議員、嘉陽宗儀さんが自宅のリュウキュウマツに寄生した松くい虫を、木の幹に電極を作って電気を流す方法で駆除、枯れかけた木をよみがえらせた。嘉陽さんは「10日ほどで進行が止まった。簡単な方法なので全県に普及できれば」と話している。
嘉陽さんの庭の樹齢10年のリュウキュウマツが枯れはじめたのは昨年4月ごろ。当初は枝を伐採するなどしていたが、進行は止められなかった。
松くい虫の被害を受けたマツは伐採して、焼却する以外に駆除の方法はないとされている。嘉陽さんは、線虫を電気でショック死させ、駆除できるのではと考えた。幹の先端と根元にくぎで電極をつくり、電気溶接機につないで、1日に一回、十分程度、45アンペアから60アンペアの電流を流した。
最初はくぎを一本だけにしたため、幹の片側だけ進行は止まったが、反対側は枯れたままだった。そこでくぎ五本に電極を増やしたところ、10日ほどで進行が止まり、1年経過した今ではすっかり樹勢を取り戻した。
電流を使った虫の駆除は商品化されているものもあり、国の機関も研究しているが、木全体にまんべんなく電流を流すことや電圧の調整などが課題だという。嘉陽さんの試みを視察した県みどり推進課造林係の生沢均係長は、松くい虫による被害か原因は特定できなかったとした上で、「くぎを各所に当てて電極を増やし、木に十分に水を吸わせて電流を通しやすくする嘉陽さんの取り組みは興味深い。屋外の樹木に応用するのは難しいが、面白い発想だ」と話した。