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ツシマヤマネコの猫エイズ、3例目を確認
環境省対馬野生生物保護センターは二日、対馬上県町田ノ浜地区で捕獲した雌のツシマヤマネコが、「猫のエイズ」と呼ばれる猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染していた、と発表した。ツシマヤマネコのFIV感染は三例目、雌は初めて。環境省は「ヤマネコの社会でFIVがまん延していることが危ぐされる」として、従来の隔離飼育に加えて、具体的な感染症対策の検討に入った。
ツシマヤマネコは絶滅が危ぐされている国の天然記念物。同センターは先月二十三―二十五日、ヤマネコの行動圏把握調査のため電波発信機を装着しようとヤマネコ三匹を捕獲。うち雌一匹が血液検査でFIVに感染していることが分かった。いったん放したが、再捕獲して隔離飼育する。
FIVは、主にかみ傷などにだ液が入り感染する。数カ月間から数年間は症状が出ず、発症すると呼吸器や消化器の疾患などが原因となり死亡する。発症しないケースもあるが、現在は治療法はないという。
過去二例の感染は雄。うち一例はイエネコからの感染と判明した。しかし、今回は雌でイエネコとのけんかなどによるかみ傷を通した感染の可能性が低いことから、ヤマネコ同士の交尾などの際に感染した可能性が高いという。