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発熱やおう吐などの急性症状を起こすE型肝炎に国内で感染した患者の発生が、初めて国に報告され、厚生労働省が近く発表する感染症発生動向調査に記載されることが明らかになった。E型肝炎は長く「日本には存在しない」とされ、医師もE型肝炎ウイルスの検査をしなかったため、これまでは海外で感染した患者しか報告されたことがなかった。
この患者は、長野県で7月に急性肝炎を発病したが、通常行う血液検査では、原因が分からなかった。E型肝炎が流行する発展途上国へ最近旅行したこともなかったが、読売新聞などで「E型肝炎が国内に定着して死亡例も出ている」との研究成果が報道されたことから、主治医が念のため、E型肝炎の検査を行っている米国の機関へ血液を送付。その結果、E型肝炎感染直後に体内で作られる抗体が検出された。
1999年施行の感染症法は、ウイルス性肝炎患者の発生を必ず保健所へ報告するよう医師に義務づけている。専門家らは「海外渡航歴のない患者でもE型肝炎を疑って検査すべきだ」と医師に注意喚起しており、国立感染症研究所にも7月下旬以降、各地の医療機関から検査依頼が相次いでいる。(9月6日14:32)