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食品の安全性への関心が高まる中、厚生労働省は12日、検疫所での検査で残留農薬や
添加物、細菌など食品衛生法の基準に違反する輸入食品が見つかった場合、これまで伏せ
ていた輸入業者名などを同省ホームページで公表し始めた。昨年見つかった違反は約10
00件。6月1日からが公表対象で、11日までに23件あった。
同省はこれまでも違反があった場合、品名、違反内容、製造国をホームページなどで公
表していたが、輸入食品の安全性に不安を抱く消費者が増えていることから、さらにくわ
しい情報提供が必要と判断した。
新たに公表されるのは輸入者名、製造者名、原因、どのような措置をとったか。名前を
出すことで企業の責任を明確にし、生産段階での管理や輸入前の自主検査を促す狙いもあ
る。検疫所では今月初めから同様の内容を掲示している。
違反の悪質さや、市場に出回ったかどうかにかかわらず公表対象となるため、先手を打
って自主公表に乗り出す企業も出ている。5日にニチレイ、10日には岩谷産業が、市場
に出回る前の中国産冷凍ホウレンソウから基準値を上回る農薬が見つかり全量を中国に送
り返すと発表した。ニチレイは「流通前でも、不安が広がるのを防ぐため詳しい情報と併
せて発表したほうがいいと判断した」としている。
中国産ホウレンソウは違反が多くみられることから5月21日以降は残留農薬の検査結
果が出るまで国内で流通させない措置が取られており、違反のものが消費者の口に入るこ
とはない。
http://www.asahi.com/business/update/0613/001.html
▼厚生労働省:輸入食品監視業務ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html
(平成14年4月〜)06/10 産地国のみ
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1w.html
(平成14年6月〜)06/12 産地国&輸入業者を明記
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1x.html