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厚生労働省の厚生科学審議会合同委員会は29日、結核の発見・予防のため乳幼児や小・中学生に行っているツベルクリン反応検査(ツ反)を原則として全廃すべきだとする報告書をまとめた。厚労省は報告書の内容をもとに、結核予防法の改正作業に着手する。
ツ反は結核菌の成分から作られるツベルクリンを皮膚に注射し、腫(は)れの状態から結核免疫の有無を判定する手法で、4歳未満の乳幼児期、小学1年、中学1年を対象に行われている。皮膚に反応が出ない「陰性」の場合、「陽性」が出るまでBCG(結核予防ワクチン)接種が繰り返される。
報告書は結核患者が減った現在、無差別の定期健診による患者発見の効率は非常に悪くなったと指摘。患者の周囲にいる人への「接触者健診」を強化する方が望ましいなどと提言している。
BCG接種については3月、厚生科学審議会感染症分科会の結核部会が生後6カ月までの乳幼児期の1回のみとし、再接種を廃止することで一致した。しかし、定期健診におけるツ反の全廃については、患者発見の機会を奪うことを懸念する声が上がったため、結核部会と感染症部会が合同委員会を作って協議していた。 【須山勉】(毎日新聞)
[5月29日19時14分更新]