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人の皮膚細胞を免疫細胞に変える実験に成功したと、米バイオベンチャーのニュークレオテック(コネティカット州)が、1日発行の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー5月号で発表した。この手法が確立され、幅広く活用できれば、万能細胞や人クローン胚(はい)を使わなくても再生医療に扉が開かれる可能性がある。
同社は、皮膚細胞に小さな穴を開けた上で、免疫細胞から抽出した物質にさらした。すると、皮膚細胞が免疫細胞に「変身した」という。
皮膚細胞や免疫細胞など、ふつうの細胞(体細胞)は役割が決まっていて、それ以外の細胞にはならないとされる。
一方、胚性幹細胞(ES細胞)は、体のどんな細胞にもなり得ることから万能細胞と呼ばれ、傷ついた臓器の細胞の再生が可能と考えられる。これとクローン技術を組み合わせれば拒絶反応の心配がない究極の再生医療につながる。
しかし、受精卵を壊すことや、クローン人間づくりにつながりかねないことから、各国で論議が起きている。今回の技術だとこれらの問題を回避できる可能性がある。(13:48)