ヤンセン協和 システム貸し出し
米医薬大手、ジョンソン・エンド・ジョンソン子会社のヤンセン協和(東京・品川)は精神病の症状である幻覚や幻視を疑似体験できるシステムの日本語版を開発、無料貸し出しを始めた。医師や看護婦が患者の症状を理解する助けになり、早期発見や治療に役立つという。精神病関連治療薬の販売促進の一環。
開発したシステムは「バーチャル・ハルシネーション」で、米ハーバード大学の関連有力精神病院である真クリーン病院が患者への調査をもとに開発したシステムを日本語化した。ソフトを組み込んだパソコン、立体映像を移すゴーグル、ヘッドホンで構成する。
精神病患者の立場となり、医師と面接しているという設定で疑似体験をする。アニメ映像で顕れる医師が恐ろしい形相に見えたり、「おまえは悪者だ」など責めたてられるような幻聴が聞こえたりする典型的な症状が疑似体験できる。近く実写映像を使った新ソフトも追加する計画だ。
ヤンセン協和によると、精神病のうち分裂病と診断される患者の七五%が幻聴、一五%が幻視に悩むという。ただ、医療関係者も知識としては分かっていても、患者の実際の症状は理解しにくかったという。
多くの患者が思春期に発症しているが、症状の軽いうちに治療を受けるケースは少ないという。医療機関だけでなく、中学、高校などの教育機関の用語教諭らにも貸し出し、病気への理解を深めてもらうことで早期発見につなげる。
ヤンセン協和は分裂病やうつ病など精神神経関連疾患の治療薬に力を入れている。
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軽症や治療中の人が読んでいたらゴメンナサイ。