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東証2部上場の金属加工機メーカーの住倉工業の青木寿社長は10日、東京証券取引所で記者会見し、東京地裁に破産宣告を申し立てたと発表した。バブル崩壊後、企業の設備投資意欲が急減して売り上げが落ちたほか、今年2月に大島肇社長(当時)が商法違反(利益供与)の疑いで逮捕されたことなどから信用不安を招いたためで、負債総額は18億円。
ただ、住倉工業は、同日開いた臨時取締役会に、全取締役4人が出席し、破産申し立てを審議したが、賛否が2人ずつで決議できなかった。だが、青木社長らは、2002年3月期連結決算の業績が売上高23億円に対して税引き後利益が65億円の赤字を見込むなど企業として存続するのは困難と判断した。
一方、破産宣告の申し立てに反対する大畠孝昭常務ら2人は同日別に記者会見して、「会社は現在、債務超過の状態になく、破産の理由がない」などと主張した。大畠常務側は、大株主5人が東京地裁に破産宣告をしないよう求める仮処分を申請したことを明らかにした。
◆8月11日に上場廃止◆
東京証券取引所は10日、東証2部上場の住倉工業を11日から整理ポストに割り当て、8月11日に上場廃止することを決めたと発表した。同社の青木社長が東京地裁に破産申し立てをしたことを受けた措置としている。
(5月10日21:35)