★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
◆複眼独眼
・日本人にとって本当の大事
02.5.9 日経金融新聞
「○日本の課題は不良債権処理とデフレ経済からの脱却という。・・・」
「・・・デフレの震源が需給ギャップ(過剰供給力)にある以上、不良債権=過剰
債務はデフレの結果ではなく原因である。大恐慌以来の経済危機に陥った日本
経済の再浮上は企業の大整理なくしてあり得ない。・・・」
「・・・○大規模な企業整理の過程で銀行システムが破たんすることは十分予見で
きる。・・・」
「・・・バブル崩壊後、既に百数十兆円の財政資金が費消されたが、数十兆円規模
の追加支出は不可避である。公的金融(財政投融資)の不良債権も百兆円以上に
のぼるのが確実だから、財政破たんは必至だ。・・・」
「・・・○どれも重大だが、日本人にとって本当の大事は別にある。第1は財政破
たんの後始末をどういう形で付けるのかだ。引退世代か、現役世代か、将来世代か。
金融資産か、勤労所得か。マイナスの分配は政治の専管事項であり、誰の負担
でツケを払うのかによって、あいまいだった日本社会の性格がはっきりする。・・・」
「・・・○第2は日本人の心の問題だ。・・・」
「・・・経済敗戦で共同体=ゲマインシャフトに擬した企業が解体、利益社会=
ゲゼルシャフトに再編されることで、秩序と規範の崩壊に直面する日本人は何に
アイデンティティーを求めるか。2つの大事に比べれば、他は大した問題ではない。
(中庸)」
◆米モルガン・スタンレー
・日本株 先行きに強気
・CIO会見 インフレ誘導評価
02.5.8 日経金融新聞
「米モルガン・スタンレーの最高投資責任者(CIO)、ジョセフ・マカリンデン氏は7日、東京
都内で日本経済新聞記者と会見し、「ベースマネーの伸びなどから見て、日本はインフ
レ誘導策に乗り出した。日本株はオーバーウエート(組み入れ比率の引き上げ)を推奨
したい」と述べた。
同氏は「今の日本にとって緩やかなインフレ誘導は最も望ましい政策」と強気に転じた
理由を説明。構造改革や不良債権処理の進展も重要だとしつつも、「労働市場の流動
化などはどの国でも時間がかかる」といい、過大な期待を排除した。・・・」