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〜〜「責任は前田社長1人にある」?!?!?!〜〜
前代未聞の金融機関オンライントラブル発生から1カ月余り。「みずほフィナンシャルグループ」のシステム障害は、いまだに原因の究明が進んでいないという。それどころか、みずほ内部では呆れるような責任の擦りつけが行われている。その多くが、みずほホールディングス<8305>の前田社長1人に責任を押し付けようとするものだ。
●不合格点の前田ホールディングス社長
前田社長は、障害が起きた際にみずほ銀行の工藤頭取が早めに記者会見して事態を伝えるべきだ、と進言したにもかかわらず、事態を軽視したのか、あるいは失態を隠し切れると踏んだのか会見の必要はないと一蹴したといわれる。確かにみずほの今回の対応は、後手後手に回ったことも否めない。前田社長が、国会の答弁でも預金者の信頼を失うような失言が多かったのも事実だ。世界最大の金融グループの社長としては、とても合格点をあげられる状況にはない。
こうした前田批判の発信元が同じみずほ銀行の中枢だと聞けば、その情報、つまり“前田批判そのもの”の信憑性にも大きな疑問符が付くであろう。早い話、みずほ銀行首脳が、新聞や雑誌などの馴染みの記者に、前田氏を貶(おとし)めるような情報を流し続けているわけだ。
●グループ内トップたちの相次ぐ不謹慎言動
しかし、翻って「中枢部」の当事者たちがどうであったかを考えると、事態の異常さが浮き彫りになってくる。「早く記者会見を開くべき」と進言した工藤頭取は、その記者会見に実は1度も顔を見せていない。公の場で、謝罪はおろか自らの立場すらの説明していない。そこに前田社長を批判する資格は存在するのだろうか。答えは「NO!」だ。さらに、みずほコーポレート銀行の斎藤頭取は「今回はみずほ銀行のトラブルで迷惑をかけた」などと他人事のようなコメントを公の場で言い放っている。とても銀行という公的な組織のトップにいる人間とは思えないであろう。では、そのみずほ銀行中枢は何を狙っているのか・・・。
●前田氏後任に野田氏?〜着々と進むのか、旧第一勧銀による旧富士銀外し
その答えは「旧第一勧業銀行が、この混乱に乗じてグループの主導権を握ろうとしている」ことにある。すでに旧第一勧銀出身者が多いみずほ銀行中枢では、ある謀略が囁かれ始めている、という。「工藤頭取の首はくれてやろう。だが前田社長も道連れだ」―。そして、旧第一勧銀出身でホールディングスの野田副社長を前田社長の後任に据え、主導権を一気に握るというものだ。当然、工藤頭取の後釜は、旧第一勧銀出身者を据える。つまり、旧富士銀行の人間を経営の中枢から外そうというものだ。
●それはあたかも「クーデター」〜怒りを覚える預金者
システムについて今後も安定して動く、といった保証が無い現時点でこんな動きが出ていることに、被害を受けた預金者は呆れると同時に、怒りを覚えているのではないか。どういう理由があろうと、みずほのトラブルは“みずほ”に責任がある。第一勧業だとか富士だとか言われても多くの人が意に介さない。そんなことは関係が無いからだ。しかし、当事者たちにこれらの批判や非難の声は届いていないようである。“前田氏=スケープゴート”説の意味するところは、旧第一勧業銀行メンバーによる「クーデター」にも等しいからである。
(以下、明日に続きます)
(東山 恵)
・「金融再生最前線」〜大再編に大暗雲・・・みずほのATM障害
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200204/03/20020403103510_21.shtml
・「深層・真相」〜日銀当座預金残高が伝える“みずほ”と金融危機
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200204/10/20020410152513_09.shtml
・雪印に酷似の「みずほ」〜利用者無視の構図
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200205/07/20020507093517_95.shtml
・みずほの障害復旧に“ウルトラC”?〜当局の苛立ち頂点に
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200204/25/20020425095520_71.shtml
・みずほを覆う新たな“憂鬱”〜煩雑さ極める「費用請求」
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200204/19/20020419101511_71.shtml
・露呈した金融界の“盲点”〜みずほ障害が示すシステム軽視のツケ
http://www.paxnet.co.jp/news/datacenter/200204/09/20020409103016_01.shtml