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米国格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが、全日本空輸の長期債務格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。日本航空と日本エアシステムの経営統合計画が、先月末に公正取引委員会に承認されたことで、国内線2大グループの値下げ競争が激化し、全日空の収益が悪化すると判断した。
全日空の現在の格付けは、21段階で上から10番目の「Baa3」だが、何段階の引き下げになるのか詳細は未定。
全日空は、日航・JASの統合が承認されたのを受けて、エア・ドゥとの提携交渉に動き出している。羽田と大阪で発着するドル箱路線の発着枠などで、日航・JASの統合軍に対して劣勢となるのに対応するのが狙い。だが、国内線シェアは、3社で98%を占める寡占状態。エア・ドゥの取り込みも効果は小さいとみられたようだ。
一方、ムーディーズは、日航の格付けを引き下げ方向で、JASの格付けを引き上げ方向で見直してもいる。
ただ、最近のムーディーズは、今でさえギリシャや南アフリカと同等と評価している日本国債の格付けを、今月中にも1段下のスロバキアや韓国並みか、それ以下に引き下げるとして、塩川正十郎財務大臣を激怒させるなど、その信憑性が疑問視されてもいる。