★阿修羅♪ ★阿修羅♪ |
|
日銀が金融市場への資金供給手段の中で短期国債買い切りオペの残高を大きく増やしている。年度末対策の一環で積極的に実施した結果、3月末は初めて30兆円台に乗せた。資金供給をやや絞った4月末にかけても高水準を維持。発行残高の3割以上を日銀が吸い上げている計算で、短期国債市場での存在感は一段と高まっている。
短期国債オペは、日銀が発行期間が1年以内の割引短期国債(TB)や政府短期証券(FB)を金融機関から買い取って、代金として資金を供給する仕組み。通常のオペと異なり一定期間後に反対売買する必要がなく、金融機関は売却益を得やすい。オペへの需要は強く、日銀も有力な供給手段と位置付けている。同オペの残高は4月末で約30兆7200億円。昨年1月末はゼロだったが、日銀が昨年3月に量的緩和策を導入して以降、じりじり増加。日銀は2年物以上の長期国債買い切りオペを順次増額すると同時に、短期国債オペへの依存度も高めてきたことになる。