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生損保各社は2002年3月期決算から情報開示(ディスクロージャー)を拡充する。保険金支払い余力を示すソルベンシーマージン比率の分子と分母の内訳を必ず開示、各社の体力の違いを分かりやすく示すことなどが柱。今月下旬以降の決算発表で公表するほか、7月ごろ発行する情報開示誌に明記する。
情報開示の拡大は契約者の信頼確保が狙い。金融庁が今年3月に保険業法の施行規則を改正、義務的な開示項目を増やした。生保各社はほぼ新規則通りの対応にとどまるが、損保各社は時価でみた資産運用利回りの自主開示に踏み切る。生保と損保で開示姿勢の積極性に差が出ている。ソルベンシーマージン比率は大地震や株の大暴落など通常の予測を超えて発生するリスクを数値化し、自己資本、有価証券や土地の含み損益などで何%分をカバーできるかを示す指標。200%を下回ると金融庁が早期是正措置を発動し、業務の改善を命令する。