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ミラノ=小林明】イタリア最大の民間企業フィアット・グループが、主力の自動車部門を資本提携先の米ゼネラル・モーターズ(GM)に売却するとの観測が広がっている。業績悪化と巨額の負債への懸念が払しょくできないためだ。
フィアットは昨年9月の米同時テロの影響で南米や東欧市場で販売が伸び悩み、2001年12月通期決算は赤字に転落した。新戦略車「スティーロ」の販売も不振で、60億ユーロ(約7000億円)の負債を軽減するメドが立っていない。
テロ前まで1株20ユーロ台半ばで推移してきた株価は一気に10ユーロ台半ばまで下落した。先週、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがフィアットの社債の格下げを予告したため、4月29日には12.45ユーロと1993年1月以来の最安値を記録した。
業界では、自動車部門のフィアット・アウトにすでに20%出資しているGMへの売却説が広がっている。4月29日付の英フィナンシャル・タイムズは、このままではフィアットが自動車部門売却に追い込まれると指摘した。