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財務省が1日発表した3月末の税収実績によると、01年度一般会計税収の累計は37兆7927億円で、前年同期に比べて2・7%減った。景気低迷による法人税や所得税の落ち込みが響いていて、財務省主税局は「01年度の補正後の予算(49兆6250億円)を達成できるか楽観を許さない」と分析。98年度以来、3年ぶりの税収不足に陥る可能性が出てきた。
3月だけの税収は2兆1921億円で、前年同月比13・8%の減少。単月では昨年9月以降7カ月連続の前年実績割れで、減少幅は01年度になって最大になり、税収の落ち込みが深刻化していることを浮き彫りにした。
また、3月末までの01年度の税収累計の内訳は、所得税が郵便貯金の集中満期で利子収入が膨らんだ前年の反動もあって、前年同期比4・2%減の15兆4679億円。法人税も同3・3%減の6兆1469億円。累計の税収は3カ月連続前年割れ。
所得税は01年度の確定申告分の納税が4月に集中し、法人税も3月期決算企業の納税は5月になる。このため、財務省は「ウエートの高い所得税と法人税の今後の納税状況を注視する」との姿勢だが、3月期決算企業の収益悪化は確実で、予算通りの税収確保は微妙な情勢になってきた。 【木村旬】