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日本の銀行が海外市場で保有する資産を大幅に圧縮している。海外での貸し出しや預金などの合計額は、バブル崩壊直後の1991年の約3分の1に減った。不良債権問題で信用力が低下、海外での資金調達金利が上昇して採算が悪化したため。資産を減らして、自己資本比率を維持する狙いもある。大手銀行は今期も海外資産を圧縮する方針であり、国際業務からの撤退論議にも一石を投じそうだ。
日銀の調査によると、2月末の国内銀行の海外支店が保有している資産は円換算で60兆2000億円。91年末に比べ、63%少なくなった。資産のうち、企業向け貸し出しは27兆7000億円。91年より60%、最も多かった96年末より65%減っている。海外での現金預け金は10兆円と91年と比べて80%減った。有価証券は5兆4000億円と同30%圧縮した。ドル換算の減少率も円換算と大きく変わらない。