金融危機に見舞われているアルゼンチンで26日、先週末から停止していた銀行業務が一部再開された。しかし、銀行の現金不足のため、一般預金者への払い戻しはほとんど行われず、手持ち現金に困窮した国民が、生活必需品を買い控える動きも顕在化してきた。
26日午後に5時間だけ開いた銀行窓口では、年金受け取りなどが行われたが、現金ではなく国債証書で支給されたケースもあったようだ。
また、各地の現金自動預払機(ATM)では、先週末から中断していた現金補充を待ち望む預金者が長い列をなしたが、ほとんどのATMは現金不足で稼働を停止したまま。多くの商店では、銀行不信からクレジットカードやデビットカードによる支払いを拒否している。