東北最大手のゼネコン、高弥建設(本社・盛岡市、望月郁夫社長)は26日夕、民事再生法に基づく再生手続きを、盛岡地裁に申請した。負債総額はグループで500億円前後。バブル期に始めた温泉リゾートなどの関連事業の失敗が足を引っ張り、経営が悪化した。
30年創業。54年に法人組織に改組。東京支社のほか、県内外17カ所に支店、営業所などを置く。下請けを含むグループ全体の従業員は約1万人。
00年度の総売上高は361億円。公共工事の受注が大幅に減少したことなどから、4月末払いの資金繰りができず、岩手銀行など主力銀行も、つなぎ融資に応じなかった。