柳沢金融担当相は、みずほフィナンシャルグループのシステム障害に関連して、25日の決済集中日を乗り切ったことを受けて、まだ安全宣言を出す段階ではないとの認識を示した。
閣議後の会見で述べたもの。
柳沢担当相は、みずほがシステム障害の安全宣言を出す時期について、「一応のめどが立ちつつあるという認識は持っているが、システムのトラブルは、もう少し時間をかけて安定を確認しないといけない。まだそういう段階ではない」と述べた。
また、破たんした信用組合、関西興銀の検査に絡んで近畿財務局の検査官が逮捕されたことについて、「極めて遺憾なことだ。きょう、検査局が財務局の検査監理官を集めた会議で、綱紀粛正の徹底を図る」と語った。再発防止については、同会議での発言などを参考にしながら、「さらに検討すべき課題だ」との考えを示した。
一方、柳沢金融担当相は、小泉内閣が発足1年を迎えたことについて、「とにかく、うなりを立ててばく進してきた」と振り返った。その上で、「構造改革が最終的にどういうところに実を結んでいくのか、国民に対してもう少し説明が必要かな、と思っている」と述べた。また、構造改革を掲げる小泉内閣と金融行政との関連について、小渕、森の両内閣に比べて、やりやすかった、との認識を示した。