アルゼンチン政府は25日、支払い猶予期限を迎えたサムライ債(円建て外債)の利払いを見送った。当初の利払い予定は3月26日で、1カ月の猶予が守られなかったことで同債は事実上のデフォルト(債務不履行)状態。ただ、アルゼンチン政府が海外債務の再構築に向けて国際通貨基金(IMF)と交渉中のため、債券管理会社の東京三菱銀行は正式な「デフォルト宣言」を見合わせ、状況を見守る方針だ。
利払いがなかったのは00年9月発行の総額615億円分(期間5年、利率4.85%)。100万円から購入できたため、中小金融機関や個人の保有も相当あるという。
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