経済協力開発機構(OECD)は最新のエコノミックアウトルックの中で、米経済の成長が上向くことを受けて、米国のフェデラルファンド(FF)金利が年央から上昇を開始し、2003年終盤までに4.25%に達する、との見通しを示した。
一方、OECDは、欧州中銀(ECB)は、米国への追随利上げを相当期間待つ余裕がある、との見方を示した。ユーロ圏の成長が上向くのは米国よりやや遅れるほか、ユーロ圏ではインフレが依然、問題であることが、その理由という。
OECDは、ECBの主要政策金利の短期買いオペ金利は、2002年終盤まで3.25%にとどまった後、徐々に引き上げられ、2003年下期に4%をやや上回る水準に達する、との見通しを示した。
このほか、OECDは、原油価格と企業収益の不振が、成長への主たるリスク要因になる、との見方を示した。