日動火災海上保険が、認可されていない自動車保険商品を販売したとして、金融庁は25日、保険業法に基づいて来月上旬からの数日間、全店で自動車保険の販売を停止させる業務停止と、新商品の認可を約1カ月間しない行政処分をする方針を固めた。同日発表する。
日動火災は、金融庁が認可したのと異なる自動車保険を販売。商品内容を変更する際、認可済みであると偽った書類を金融庁に提出するなど、必要な手続きをしなかった。金融庁は、日動火災が会社ぐるみで認可を得ずに商品を販売したと判断し、認可拒否という厳しい処分を決めた。社員研修などによる法令順守の徹底や、再発防止の体制も求める方針だ。
日動火災は、東京海上火災保険と経営統合し、ミレア保険グループを形成しており、今後のグループ戦略にも影響しそうだ。 【瀬尾忠義】