(回答先: 日石三菱が振り込み作業でみずほ銀除外〔産経新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 24 日 22:28:31)
口座振替の遅れなどのシステム障害の復旧を急ぐ「みずほグループ」は、今月30日に正常化の成否を占う決済の集中日を迎える。24日の衆院財務金融委員会の参考人質疑で、みずほホールディングスの前田晃伸社長は、口座振替が30日だけで900万件と今年のピークになると説明した。ここで障害が再発すれば、前田社長を始めとする経営陣の責任が一段と厳しく問われることになるだけに、みずほ側は増員体制を取り、“背水の陣”で準備作業を進めている。
みずほグループは、年間2700万件の口座振替を扱うが、30日の振替分は、この3分の1に当たる900万件にのぼる。本来の30日分に加え、給与支払日の直後の26―27日に設定されているクレジット代金や、保険料などの引き落としが、大型連休前半の3連休の影響で、休み明けの30日に集中するためだ。
企業別では、みずほが扱う分だけで、NTTドコモが140万件、オリエントコーポレーションが35万件、ダイエーオーエムシーが数十万件などの大量の振替が予定される。
みずほは、東京電力など大口取引先に請求データの提出を通常より早めるよう要請、通常より1日早い24日にデータを受け取った。事務センターの人員も増やし、銀行コードや店名、店番などデータのチェックを急いでおり、口座振替のデータが入力できず、処理が滞ったトラブルに関しても「必要なソフトの開発は大口先を中心にかなり進んでいる」(みずほ幹部)としている。
みずほは、4月30日を乗り切ったうえで、5月初旬に金融庁に対して故障の原因などの中間報告を行う方針だ。さらに、5月3、4日にオンライン・システムを停止してシステムの再点検を行い、連休明けのシステムの稼働状況を確認して、7日以降に「完全復旧宣言」を出したいとしている。こうした、みずほが描くシナリオ通りに、事態を収拾できるかどうかは、30日にかかっている。
グループ内でも「30日にトラブルを起こせば、海外市場から締め出されかねない」(幹部)など厳しい見方もあり、“天王山”を前に緊張感が高まっている。
(4月24日22:27)