みずほフィナンシャルグループのシステム障害で、日石三菱は24日、給与振り込み作業を依頼している3つの銀行のうち、今月はみずほ銀行を除外する措置をとったことを明らかにした。
同社の社員約2500人の給与振り込み作業は、みずほと三井住友、東京三菱の3行が担当しているが、日石三菱は25日の給料日を前に「万が一の混乱を防ぐため」緊急避難的にみずほを除外したという。
一方KDDIは、給料日前日の24日、全社員への入金を済ませた。みずほへの信頼が揺らぐ中、企業がさまざまな自衛策を展開している形だ。
KDDIの社員は約8870人。みずほに口座を持つ人が多いため、混乱を避けるため給料日を前倒しした。社員への事前の連絡はなかったという。
通信、エネルギー企業への入金作業は正常化しつつある。東京電力は「通常通りになった」としており、KDDIは「入金確認は進んでいる」とする。ただNTT東日本とNTT西日本では計127億円が未入金。関西電力でも61億円に上っており、24日までにみずほ側から66億円の仮払金を受けた。