代表的な証券貯蓄商品であるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の運用利回りが低下、一部の運用会社で0.001%未満になった。4月から金利が0.001%に引き下げられた一部銀行の普通預金をさらに下回った。
UFJパートナーズ投信とニッセイアセットマネジメントは現在、投資家に対してMRFの過去1週間の運用利回りを年換算で0.000%と表示している。実際には小数点以下4ケタ台で運用しているが、利回り低下が想定を超えたために表示システムが対応できない状態。現在の利回りが今後も続くと、100万円を1年間運用しても10円未満にしかならない。
投資信託各社は最近、MRFの運用対象を無担保コールや短期国債など安全性が高い商品に絞っている。元本割れ回避のため残存期間の長い債券を除外するなど、安全資産での運用を余儀なくされていることが利回り低下につながっている。