【ワシントン21日=黒井崇雄】
塩川財務相は21日午前(日本時間同日深夜)、ロシアのアレクセイ・クドリン副首相兼財務相とワシントン市内で会談した中で、円ドル相場について「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に大きな変化はないので、1ドル=130―135円程度で続いていくのではないか」と述べ、当面、1ドル=130円台前半で推移するとの見通しを示した。G7で、現状の為替水準が事実上追認されたことを受けた発言と受け止められるが、財務相が為替水準に具体的に言及するのは異例。円安・ドル高が日本経済回復の下支えになることから、その後押しを狙ったと見られる。
(4月22日01:24)