アルゼンチンの経済財政省の関係者は、同国政府が、凍結しているペソおよびドル建ての銀行預金のかなりの部分を国債に転換する計画であることを明らかにした。多数の銀行が経営破たんする事態を回避するための計画、との観測を確認したもの。
匿名の同関係者によると、政府は、当座預金と普通預金の凍結の解除を求める内容の法案を議会に送付する方針。ただ、預金凍結解除を徐々に実施するか、一回で実施するかについては、まだ決定されていないという。
同関係者によると、銀行は、預金を国債に転換するかわりに、政府の債務の一部を放棄する。したがって、預金の国債への転換により、アルゼンチンの1400億ドルの公的債務が増加することはない、という。